篆書の世界観🖌

中国古典の書体は、「篆書(てんしょ)」がルーツになって、「隷書(れいしょ)」の時代を経て、現代書の表現体である「楷書(かいしょ)」~「行書(ぎょうしょ)」~「草書(そうしょ)」に至っているのです。
日本の仮名文字も中国の漢字、ことに草書から「かな」として作られていますが、中国の古典文字は比べられないほど奥深い歴史に彩られています。
これは「寿」の篆書体ですが、現代の漢字と違って一つの文字を数百もそれ以上のバリエーションをもって表現されています。

篆書体には柔らかさと頑固さがあたりまえのように表現されていますから、書道独特の重苦しさがなく、かなりの自由さがあって、またそれだからこそ書いてみると難しいのです。
中国古典の奥深さと一途な訴えかけに惹かれて篆書を学んでいます。
もちろんそれは篆書の習字を超えません。篆書のもつ歴史に敬意を払いながら、篆書体の創作書を書いてみたいと、来年の目標にしました。
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