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篆書の世界観🖌


中国古典の書体は、「篆書(てんしょ)」がルーツになって、「隷書(れいしょ)」の時代を経て、現代書の表現体である「楷書(かいしょ)」~「行書(ぎょうしょ)」~「草書(そうしょ)」に至っているのです。

日本の仮名文字も中国の漢字、ことに草書から「かな」として作られていますが、中国の古典文字は比べられないほど奥深い歴史に彩られています。

これは「寿」の篆書体ですが、現代の漢字と違って一つの文字を数百もそれ以上のバリエーションをもって表現されています。

篆書体には柔らかさと頑固さがあたりまえのように表現されていますから、書道独特の重苦しさがなく、かなりの自由さがあって、またそれだからこそ書いてみると難しいのです。

中国古典の奥深さと一途な訴えかけに惹かれて篆書を学んでいます。

もちろんそれは篆書の習字を超えません。篆書のもつ歴史に敬意を払いながら、篆書体の創作書を書いてみたいと、来年の目標にしました。
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長楽無極🖌


先月額装お願いした「長楽無極(ちょうらくむきょく)」が出来上がりました。

人間すべてが求める、永遠の快楽が澱みなく続くという希望が、逆説的とはいえ、儚い夢なのです。

気持ちが入りすきて、筆が暴れて一気に書き上げてしまうという、小生の得意技で、練習書なしで、下書きをなんと鉛筆でイメージ書きしただけで書き下ろした書ですが、何度も飽きるほど練習書きした書より新鮮な満足感を感じました。
プロフィール

清水 喜代治

Author:清水 喜代治
名古屋市天白区にある清水産婦人科の院長です。

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