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無量無辺。今月の書


僕らが子供の頃あらゆる方面から、「地球は小さくなってきた」と言われはじめて、世界を見渡しても地球の隅々まで光を当てることすら難しいと思われていたのが簡単にどこにでも行けるようになったから無限なんてものはないのだと、人類の驕りのような錯覚がまかり通ってきました。

「無量無辺」、これは法華経の序品として出てくる言葉です。

釈迦は、悟りを開いたなかで、世界は果てしなくどこまでも限りない途轍もなく広い無限なのだと弟子たちに教え伝えてきたのです。

日々訪れる雑踏のような不安や光を放つ未来の希望までもが、所詮人類が無限なる宇宙の塵の如く儚い存在であるから故、いかなる時間にも外連味なく生きていくことだけが大切だと説いているのでしょう。

書の中の「無」が二つありますが、あえて書体を変えて書いたのもその意味からです。
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今月の書🖌


人生では、新年の始めよりも年度変わりのほうがインパクトが強い感じです。

僕の創作書も、新年に於ける書はありきたりの干支をなんとか工夫しながら書いてしまうのですが、社会においての新年、新年度はまた違った意味をもって新鮮に感じています。

テレビのモーニングショーやワイドショーは新しいキャスターを売り出そうと必死さだけが伝わって、アナウンサーやMC から悲哀が漂ってきます。

なるべく自由に生きようとする者たちは、その実、自由だけでなく責任と引き換えにやはり結果を求められます。

新しい年度で何を企てるのか?子供のような発想では、それは夢と希望ということになります。

新年度の期待を込めて、「雅夢」と揮毫しました🖌

これは、『マサユメ』『ガム』と読みますが、「夢」は創作書として草書を更に崩してあります。

年度末、年度変わり。


いまホームコースとして大事なゴルフコースのフロントの方で、クラブ入会前からずっとお世話になった方が三月の年度末で退職されました。

僕は迷わずこの色紙を書いて、心をこめた花飾りに添えて贈りました。

ゴルフする人は分かると思いますが、遊びで行くゴルフといえどもゴルフ場で初めて応対するフロントはいわば「顔」なのです。

ビジターとして行く倶楽部にはそれほどに感じないものですが、メンバーシップとして入って行くその朝の感情は表現することが難しい緊張感があるものです。

いつも変わることなく暖かい笑顔で出迎えてくださったその方のイメージを「艶美(えんび)」にこめて、英詩で表現しました。

〝The beauty softened all of the rounds, make the guys for golfing feel exited“

額装「光風霽月」


先月に額装依頼した書が出来上がってきました。

「光風霽月(こうふうせいげつ)」

雨上がりの晴れ間が世界を明るく美しく映し出すというイメージです。

先月に載せたブログでは、まだウクライナ戦争のまえでコロナにやられっぱなしのときでしたが、今は理不尽なロシアの、いや狂ったプーチンの暴動に呆れ返るどころか地球規模の滅亡までちらつく事態になってしまいました。

勇気あるウクライナの人たちに感動して、正義の大切さを具現化して、日本人だけでなく世界の一人として生きることを教えられたことに感謝しています。

この紛争の正しい収束が、「光風霽月」そのものなのです。
プロフィール

清水 喜代治

Author:清水 喜代治
名古屋市天白区にある清水産婦人科の院長です。

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