妊娠中絶薬なるもの❓
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先日、N H Kのニュース番組を見ていて、ニュートラルなはずのNHK にしては看過できない決めつけの報道をしました。識者によると、最近のN H Kでは珍しいことではないそうですが。
我々産婦人科医にとってはある程度理解できている「妊娠中絶薬」についてその内容はこうでした。
先進国にとって妊娠中絶薬による中絶はもはや当たり前の選択肢で、認可しない日本だけが世界から取り残されて、望まない妊娠をした女性は、未だに日本ではリスキーな人工妊娠中絶手術しか許されていないという報道です。

その理由付けにしたのが、これはまた極めて稀な手術の合併症例を取り上げ、あたかも「中絶薬」があれば防げたのだ、日本女性は悲しい立場にある~というものです。
日本の産婦人科専門医がこの薬を認めないのは、そもそも中絶薬による中絶が未知のリスクも含めて決して安全ではなく、古来より受け継がれた手技による人工中絶手術が、今は特に吸引法手術が主流になったことにより、はるかに安全でなおかつ時間的にもベネフィットのある選択肢だからなのです。
「中絶薬」が最近取り上げられるのは、手術手技の確立されていない地域では、薬による中絶は危険性の高い手術よりは安全で手軽な選択肢として湧き上がった背景を忘れてはなりません。
先日、N H Kのニュース番組を見ていて、ニュートラルなはずのNHK にしては看過できない決めつけの報道をしました。識者によると、最近のN H Kでは珍しいことではないそうですが。
我々産婦人科医にとってはある程度理解できている「妊娠中絶薬」についてその内容はこうでした。
先進国にとって妊娠中絶薬による中絶はもはや当たり前の選択肢で、認可しない日本だけが世界から取り残されて、望まない妊娠をした女性は、未だに日本ではリスキーな人工妊娠中絶手術しか許されていないという報道です。

その理由付けにしたのが、これはまた極めて稀な手術の合併症例を取り上げ、あたかも「中絶薬」があれば防げたのだ、日本女性は悲しい立場にある~というものです。
日本の産婦人科専門医がこの薬を認めないのは、そもそも中絶薬による中絶が未知のリスクも含めて決して安全ではなく、古来より受け継がれた手技による人工中絶手術が、今は特に吸引法手術が主流になったことにより、はるかに安全でなおかつ時間的にもベネフィットのある選択肢だからなのです。
「中絶薬」が最近取り上げられるのは、手術手技の確立されていない地域では、薬による中絶は危険性の高い手術よりは安全で手軽な選択肢として湧き上がった背景を忘れてはなりません。
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