fc2ブログ

東京砂漠🏜



歌職人と呼んでも彼はきっと嫌な気がしないと思うが、前川清(まえかわきよし)は独特の節回しで歌う、演歌でもポップスでもなく、その頃流行りのムード歌謡でもない、「前川清」を歌っていた。

高度成長もしてアメリカに追いつくばかりの勢いで活気ある東京と成長していたが、その陰で荒んでいく人々とその街を、cynicalにかつ paradoxicalに描いたこの「東京砂漠」は当時東京にいた青年~壮年の私にとって衝撃的な歌として大事に受け止めていた。

その実荒んでいく盛りの東京で、恋人同士が肩を寄せあって必死にまた清らかに生きていく姿が、不思議なくらいジメジメしない明日に向かって希望を忘れない、前川清にしか歌えない世界で歌っていた。


半世紀近く過ぎた今の東京は、皆、異口同音に、「東京砂漠」と誰もが思っているに違いない。

何も、東京だけではあるまい、我が名古屋も同じくだが、この「東京砂漠」に歌われる希望のような、恋人同士が肩を寄せあって生きていけたらと思うような人間愛を感じるところがいったい何処にあるというのだろう?

コロナ禍で、懐かしさからふと聴きなおした「東京砂漠」は、今からでも遅くないんだ、人生これからなんだと思い知らせてくれる歌だ。
スポンサーサイト



縦書き書✨


先月額装に出した書が出来上がってきました。

今回の書はかなりの大作?というか大きな書なのです。

これだけ大きな書だと、書くだけでも体力が要ります。

額装仕上げるにも時間がかかりましたが、「鞄」がカバン🧳の意味をもっていますので、額装者がこの写真ではわかりにくいですが、カバンの皮革模様になっていまして、シンプルですがしっかりした額装でとても気に入っています。

当然のことながら、大きな額のため、院内にしても縦に展示するところがなくて、外来玄関から二階に上がる階段の踊り場にしか飾れませんでした。

階段登っていくときの目線に必然的に入ってくるようにしましたが、来訪者はどんな感想を持たれるか知りたいところです。

プロフィール

清水 喜代治

Author:清水 喜代治
名古屋市天白区にある清水産婦人科の院長です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR