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ロンパリ?ロンロン?


この国の首相は何故にまっすぐ眼を正面に向けられないのだろう?

眼は口ほどにモノを言う~

もっとも、その口から出る言葉は自らの声ではなく、恐ろしいほどに冷たく、また、記者会見で質問に答える姿もココロココニアラズというほど空々しい。

国民のための施策をというが、具体的には何も示されていない。

眼は口ほどにモノを言う~

は本当のことだ。国民に向けたメッセージでさえ、テレビカメラから伝わる眼はまっすぐ正面を、国民の眼を見ていない。この首相はいったい日本国をどうしてしまいたいのだろう?

むかし、哲学者ジャンポールサルトルがその斜視のために、右眼はロンドンを、そして左眼はパリを見ているとして「ロンパリ」と、何ともロマンティックな揶揄をされていたが、この首相の眼はいわば「ロンロン」、つまりどちらもロンドンばかり見ているのかもしれない奥深い想いからそうなるのか、まっすぐ正面に眼を向けられない奥重い後ろめたさからなのか?

わたしは間違いなく後者だと思っている。

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今月の書🖌



今月の書🖌は、前から書いてみたいと思っていた書で、書家 岡村天渓 の言葉です。

「自有延年術(自ずと延年の術有り)」

誰しも生まれながらにして、生きること、生き延びる術(すべ)を備え持っている~という意味ですが、孤高の書家岡村天渓は、皮肉っぽく怠け者に対して、なんでも上手くいかないのは、やらないやろうとしないだけだと諭しているのです。

あるとき、俗人が天渓の書に感嘆し、「どうやったらこんな字を書けるんだろう?」と問うたらすかさず天渓は「そうさね、あんたがこの書を四千枚も書いたら、それでやっとワシと同じ立ち位置になれるよ」と返したそうですが、四千枚とは言葉の綾で、「お前さんにはそんなに書けまい、悔しかったらやってみろ」と皮肉ったのです。

天渓はこの短い言葉に、「人生とは何か」を賭したのでしょう。
プロフィール

清水 喜代治

Author:清水 喜代治
名古屋市天白区にある清水産婦人科の院長です。

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